新築と中古住宅の価格設定方法の違い
新築と中古住宅の価格設定方法の違い
新築と中古住宅の価格設定方法の違い
近くの地域で販売している新築住宅と中古住宅の価格があまり変わらない、ことがあります。
建売の新築住宅を販売する住宅会社は、土地を購入する時点でいくらで、その土地を買えば採算がとれるかを計算します。
業者の場合、まずは「市場ありき」で、周辺の不動産相場と比較して、この場所ならいくらの価格にすれば売れるだろう、と計算し、それでは土地を○○万円以下で仕入れることができれば利益が出せると計算します。
ですから、一般的に建売の新築価格が近隣で大幅に価格に開きがでることはありません。
ただし、以下のケースは例外
@販売に期間かかりすぎ、利益なし(もしくは赤字覚悟)で処分するケース。
A建物の仕様のランクで建物価格が異なる。
B年間数千棟もの建売を販売しているようなハウスビルダーは比較的安い。
では個人が売主の中古住宅はどうか。
個人売り主の場合、まずは「売主の都合ありき」です。
個人が売主の中古住宅は、多く場合住宅ローンが残っています。
築年数が浅い物件ほど住宅ローンの残債は多くなります。
売主は不動産を売却する際に住宅ローンを返済すると同時に、売却するにあたって発生する諸々の費用を支払う必要があります。
その他引っ越し費用もです。
もし、手持ち資金に余裕がない売主だと、最低でも住宅ローンの残債と売却費用を足した額以上で売却しなくてはなりません。
近くの場所で売り出している建売り新築住宅と中古住宅の価格がほとんど変わらないことがありますが、それは市場価格を重視した新築と、個人売主が自分の都合で価格設定していることに原因があります。
もちろん、中古住宅でも建物に高価な資材を使ったり、建物が大きい物件がありますので、それらはプラス材料となり価格に反映されるものです。
土地条件の良しあしは言うまでもありません。
また、上記の例以外に資金的に問題がなく、早く売却したいという売主は不動産業者の意見を聞いて、相場に合わせた価格設定をしてきます。