擁壁(ようへき)のある土地は狭くなる?
擁壁(ようへき)のある土地は狭くなる?
高低差のある斜面の土地の多くは、低い土地と高い土地の間をコンクリートやブロックで土が崩れないように補強します。
出来あがった壁が擁壁(ようへき)です。
この場合、土地の境界線は擁壁の下の部分になっているケースが多いのです。
擁壁がRC(鉄筋コンクリート)の場合、垂直になっていることもありますが、石などで土留めしているケースでは斜めになっていることがほとんどです。
そうすると、家を建てられる平らな面積は広告に表示されている土地面積よりも大分狭くなってしまいます。
また、高低差が大きい場合はRCや石の幅も厚くなり、さらに家を建てられる面積が小さくなります。
傾斜面積が大きいほど、広告の土地面積と価格を見た時に、土地の大きさのわりに価格が安いということになります。
また、傾斜地に造られた分譲地でも、区画によって地盤の強度が大きく異なります。
もともとある山や、丘を切った部分、切土(きりど)と、あとから土を埋めた盛土(もりど)の区画では、土を埋めた土地は地耐力が小さいことが多く、杭打ちなどの工事が必要となり、最終的に高くつくこともあるのです。
安い土地には、それなりの理由があると考えておきましょう。