付帯工事費用の比較と注意点

付帯工事費用の比較と注意点

付帯工事費用も含んだ価格の比較が必要

付帯工事費用の比較と注意点

家を建てる際に、本体工事価格だけでなく、付帯工事費用も含めた金額を比較しないと、正しく比較したとは言えません。

特に周囲と比較して安い土地はなおさら。

なぜ?安い土地の中には、高額な付帯工事費用が発生するものが多いのです。

典型的な例は、道路からの高低差がある土地。

多くの場合、ひな壇の造成地で道路から2メートル以上高くなっている土地。

一部の市町村では例外があるかもしれませんが、関東地域では2メートル以上の高低差の土留めはRCでの補強工事となります。

そうなると、土留めの面積によっては100万円単位の費用がかかってしまいます。

また、土地が高くなっていることで、資材の搬入に手間と人手を多く要するために高運搬費が加算される場合があります。

次に、前面道路の幅が狭く、重機やトラックが現地の前まで入ってこれないケース。

家の上棟はクレーン車で柱を吊りあげます。

もし、そのクレーン車が現地の前まで入れない、もしくは停車できないとなると、すべて職人さん達の手運びとなります。

前面道路が交通量の多い国道や県道で車の駐停車が禁止されている場所だと、事前に役所からの許可を必要とし、また交通の妨げにならないように、交通整理をする人を雇わなければなりません。

その他、軟弱地盤の杭打ちや地盤改良工事費用の発生する土地です。

これらの土地状況によっては、500万円くらいの付帯工事費用が発生することは珍しくありません。

普通、擁壁工事などは外注になるはずです。

本体工事費用が安くても、付帯工事費用が高額になり、総額で他者よりも高くなってしまったのでは比較した意味がなくなってしまいます。