家や土地は妥協
家や土地は妥協しなければ買えない
私の住宅営業時代、妥協せずに家や土地を購入できた人を見たことがありません。
お客さんが同じように口にするのが「宝くじでも当たれば希望の物件が買えるのになあ」です。
しかし、それは違います。
よく、お金があれば希望の不動産が買えると思っているようですが、お金がある人の方がよほど妥協しています。
駅に近くて、日当たりが良く、土地が広くて、なおかつ静かな物件。
これが、「もっとお金があったらなあ」と考える人たちが言う、典型的な希望の物件なのです。
しかし、そのような物件は皆無に近いといってもよいくらいです。
駅に近くは、商業地域のところが多く、高いビルが立ち並び、多少広い土地でも日当りは悪くなってしまいます。
また、駅の近くには飲み屋街などがあり、夜になると酔っぱらいでケンカや、騒ぐ声などが聞こえたりもします。
そして、仮に広い土地があったとしても、そのような土地は企業が狙っている物件で、個人の人が買うことは難しいことです。
このように、お金があっても希望の物件が買えないわけですから、限られた予算で不動産を購入する人が妥協もせずに不動産を買うことは、それこそ宝くじに当たるくらいの確率と言ってよいでしょう。