購入した土地から大きな石や廃材がでてきたた

購入した土地から大きな石や廃材

購入した土地から大きな石や廃材がでてきた

家を建てようと土地を購入したが、いざ基礎工事を始めたら地中から大きな石や廃材がごろごろ出てきた。

それらの意思を撤去しなければ、基礎工事ができません。

しかし、撤去するにも費用がかかる。

当然のことながら売主に撤去依頼。

「はい分かりました」といって、やってくれる売主なら良いのですが、 「現況有姿ですから、こちらには責任はありません」 または 「売却金はすべて借金(もしくは住宅ローン)の返済に充てているのでお金がない」 と言われては、厄介なことになります。

ではどうすればよいか。

それは、物件の引き渡し(お金を全額払う)前に、ためしに土地を掘り起こすことです。

私が、土地の仕入れ業務を行っていた時にとった対応策です。

家の基礎となるあたりの場所を、重機で何箇所か掘り起こすのです。

そして、万が一撤去が必要な石が出てきた場合には、売主の費用で撤去してもらうのです。

その作業が終わらないうちは、残金は支払いません。

また、その責任を明確にするために、契約書の特記事項の中で明記します。

なぜなら、「瑕疵担保責任」(欠陥に対する責任の所在)に対して、業者や人によって見解が異なるからです。

問題が発覚してから、責任のなすりつけをするようなことを防ぐためにも、あらかじめ契約書の中で明確にしておくのです。

「買主は物件の引き渡し前に、買主の負担で当該土地の掘削を行うことができ、万が一、撤去を要する物(石や廃材など)が発掘された場合には、売主の責任と費用負担において撤去するものとする」のような、記述をすることで、責任の所在が明らかになります。

万が一、いざとなって売主が拒否した場合には売り主の債務不履行となります。

また、撤去費用負担の上限を決めておかないと、売主の責任範囲が未確定になるので、撤去費用の限度額を決めておくことも必要です。

もし、売主が契約書への明記を拒むようであれば購入を見送ることも、選択肢の一つとして考えておくべきでしょう。