離婚したいが住宅ローンの残債はどうなる?

離婚と住宅ローンの問題

離婚と住宅ローンの問題

離婚とお金に関する問題はつきものです。

その中の一つが離婚と住宅ローンの残債をどうするかという問題。

離婚で財産分与となると、預貯金や株、そして家などの財産だけでなく、住宅ローンなど借金のような負の財産までも分割する必要があるというのです。

どちらかが、結婚前に購入した不動産の場合は別ですが、結婚後の住宅購入は、住宅のみならず住宅ローンまでも財産分与の対象となるのです。

となると最近では、金銭余裕のない状態で家を購入する人が増えており、そのようなカップルが離婚となった時には、残るのは住宅ローンだけ、といったケースが少なくないはずです。

問題は、その家を売った時に売却額が住宅ローンの残債を上回ってしまう点です。

私が営業をしていた当時、複数の方々から不動産売却の相談を受けましたが、その9割以上のお客さんは残債オーバーで売却を断念しました。

建物の評価は経済に関係なしに目減りします。

それに加えて景気が落ち込み土地の評価まで下がってしまう。

最悪なのはマンションを持っている人たちでした。

土地付きの家とは比較にならないほどの価格の下がりように、相談された私も市場の価格を知らせるのが心苦しいほどでした。

3000万円以上残っている住宅ローンに対して、市場の価格が1000万円台などといったことは当たり前でした。

最近では、この住宅ローンの残債処理ができずに離婚せず、いわゆる家庭内別居をするカップルがいるのだそうです。

住宅ローンが残っている夫婦が離婚となった場合には、夫婦の力を合わせて住宅ローンの問題を解決しなくてはならない、ということでしょうか。