マンションの水漏れ
マンションの水漏れトラブル対策
古いマンションで起きるトラブルの一つに、水漏れ問題があります。
階下の天井から水漏れがしたために、家財や衣類などが損害を被るケースです。
「どうも申し訳ありません」
といって、すぐに修繕してくれれば大きなトラブルには発展しないのですが、現実はそうは甘くありません。
上階の住民「えっ?水漏れ?どこから?」
階下の住民「おたくの床からですよ」
上階「共有部分からの水漏れでは?」
階下「そんなの知りません。でも、うちの天井から水漏れしてるってことは、おたくの床から水漏れしてるってことでしょ」
上階「でも、それがうちの専有個所からなのか、共有個所か分からないと修理できませんよ」
階下「じゃあ、調べてくださいよ」
上階「簡単に言わないでくださいよ。調べるにもお金がかかるんだから。お宅が調べればいいでしょう」
とまあ、こんな感じでしまいには互いに感情的になり、管理組合に相談となるのですが、それでも問題が解決するまでは程遠い道のりがあるのです。
なぜなら、業者に調べてもらったが、結局水漏れの個所が共有部分に当たるか、専有部分かが明らかにならないことがあるのです。
古いマンションの排水では、亜鉛メッキ鋼管などが使用され、現在主流になっている塩ビ管よりも耐久性が落ちるうえ、いざ修理となってもコンクリートに埋め込まれている建物もあり、多大な費用がかかり工事も困難を極めるのです。
日ごろから水漏れの管理をするとはいっても、そんなこと素人にできるわけがありません。
そこで、そのような問題が起きた場合の防御策としては、保険に加入しておくことではないでしょうか。
管理組合で加入している保険が、水漏れ対策にも対応しているかどうかの確認、そして、自らが加入する保険に、水漏れ保証もカバーしている商品を選ぶことが、対応策の一つでしょう。